伝聞の入口 — 間接話法

中級文法

伝聞の入口 — 間接話法

伝聞の入口 — 間接話法
聞いた話を誰かに伝える。会話のバリエーションがぐっと広がります。
誰かから聞いた話、「〜らしいよ」「〜だそうです」と誰かに伝えたくなること、ありますよね。今回は、そんな「伝聞」を表す韓国語の第一歩、「間接話法」を一緒に見ていきましょう。思ったより簡単ですから、安心してくださいね。

このレッスンでできるようになること

  • 人から聞いた話を「〜だそうです」と伝えられるようになる
  • 形容詞、動詞、名詞それぞれの「-(ㄴ/는)다고 하다」の形を使い分けられるようになる
  • 日常会話でよく使われる縮約形「-(ㄴ/는)대요」を自然に使えるようになる
高先生のひとこと
「-다고 하다」を初めて習うと、皆さん「長い!」って驚かれるんです。でも大丈夫。会話では「-대요」のように短くなることが多いんですよ。この「長い形」と「短い形」の関係がわかると、ドラマのセリフもぐっと聞き取りやすくなります。一緒に確かめていきましょう。

今日のシーン

大学の近くで、友人のミンジュンとユミが話しています。

会話を通して聞く
シーン全体の音声です。一度通して聞いてから、下の行を追いましょう。

ユミ: 민준아, 저기 새로 생긴 카페 가 봤어?
ミンジュン、あそこに新しくできたカフェ、行ってみた?

ミンジュン: 아니, 아직. 근데 내 친구가 가 봤는데 분위기가 아주 좋대.
ううん、まだ。でも僕の友達が行ってみたんだけど、雰囲気がすごくいいんだって。

ユミ: 정말? 커피도 맛있대?
ほんと?コーヒーも美味しいって?

ミンジュン: 응, 커피도 맛있고 특히 케이크가 정말 맛있다고 했어.
うん、コーヒーも美味しいし、特にケーキが本当に美味しいって言ってたよ。

ユミ: 와, 그렇구나. 거기 사장님이 일본에서 공부한 분이시래.
わあ、そうなんだ。そこの店長さん、日本で勉強した方なんだって。

ミンジュン: 오, 진짜? 어쩐지 가게 이름이 일본어더라. 지난주 시험도 거기서 공부했다는 사람이 많았대.
お、まじで?どうりで店の名前が日本語だったんだ。先週の試験もそこで勉強した人が多かったらしいよ。

ユミ: 아, 그래서 사람이 많았구나. 그럼 우리도 이번 주말에 가 볼까?
あ、だから人が多かったんだね。じゃあ私たちも今週末に行ってみる?

ミンジュン: 좋아! 사람이 많아서 기다려야 할 수도 있다고 하니까, 조금 일찍 가자.
いいね!人が多くて待たなきゃいけないかもしれないって言うから、少し早めに行こう。

しくみ

間接話法(かんせつわほう)は、誰かが言ったことや、どこかで見聞きした情報を他の人に伝えるときに使う表現です。日本語の「〜だそうです」「〜と言っていました」にあたります。韓国語では、引用符「” ”」を使ってそっくりそのまま伝える「直接話法」よりも、内容を自分の言葉でまとめて伝えるこの「間接話法」が日常会話では圧倒的に多く使われます。

基本の形は、動詞や形容詞などの語幹に「-다고 하다」をつける形です。品詞によって少し形が変わるので、ここが最初のポイントです。動詞は「-ㄴ/는다고 하다」、形容詞は「-다고 하다」、名詞は「-(이)라고 하다」となります。例えば、「友達が行くと言っていました」なら「친구가 간다고 했어요」。「その本が面白いそうです」なら「그 책이 재미있다고 해요」。「彼は学生だそうです」なら「그는 학생이라고 해요」。このように、元の文がどんな品詞で終わるかを見分けるのが大切です。

そして、この「-다고 하다」は、会話ではよく縮約形(短くなった形)で使われます。これが第二のポイントです。「-다고 해요」は「-대요」に、「-(이)라고 해요」は「-(이)래요」になります。例えば、「간다고 해요」は「간대요」に、「재미있다고 해요」は「재미있대요」に、「학생이라고 해요」は「학생이래요」という具合です。この縮約形を使えると、ぐっと自然な韓国語に聞こえます。最初は少し複雑に感じるかもしれませんが、慣れると口からすっと出てくるようになりますよ。

動詞 + -ㄴ/는다고 하다

パッチムがない語幹には「-ㄴ다고 하다」、パッチムがある語幹には「-는다고 하다」をつけます。ㄹパッチムの語幹はㄹが脱落して「-ㄴ다고 하다」がつきます。過去形の場合は「-았/었다고 하다」となります。
・가다 → 간다고 하다
・먹다 → 먹는다고 하다
・만들다 → 만든다고 하다
・갔다 → 갔다고 하다

形容詞・存在詞 + -다고 하다

パッチムの有無にかかわらず、語幹にそのまま「-다고 하다」をつけます。存在詞の「있다/없다」も形容詞と同じルールです。過去形は「-았/었다고 하다」です。
・예쁘다 → 예쁘다고 하다
・좋다 → 좋다고 하다
・재미있다 → 재미있다고 하다
・예뻤다 → 예뻤다고 하다

名詞 + -(이)라고 하다

パッチムがない名詞には「-라고 하다」、パッチムがある名詞には「-이라고 하다」をつけます。過去形は「-이었다고/였다고 하다」です。
・의사 → 의사라고 하다
・학생 → 학생이라고 하다
・학생이었다 → 학생이었다고 하다

会話での縮約形: -대요 / -래요

丁寧語の「-고 해요」の部分は、会話で頻繁に縮約されます。
・動詞/形容詞: -다고 해요 → -대요 (예: 간대요, 좋대요)
・名詞: -(이)라고 해요 → -(이)래요 (예: 의사래요, 학생이래요)

使える例文

친구가 주말에 부산에 간대요.
友達が週末、釜山に行くそうです。
動詞(パッチムなし)

민준 씨는 김치찌개를 잘 먹는대요.
ミンジュンさんはキムチチゲをよく食べるそうです。
動詞(パッチムあり)

수진 씨는 케이크를 잘 만든대요.
スジンさんはケーキを上手に作るそうです。
動詞(ㄹパッチム)

어제 새로 온 직원이 일본에서 살았대요.
昨日新しく来た職員は日本に住んでいたそうです。
動詞(過去形)

새로 생긴 카페가 분위기가 아주 좋대요.
新しくできたカフェ、雰囲気がすごくいいそうです。
形容詞

그 영화는 생각보다 재미없대요.
その映画は思ったより面白くないそうです。
存在詞(없다)

지난주 시험이 아주 어려웠대요.
先週の試験、とても難しかったそうです。
形容詞(過去形)

저 분이 우리 회사 사장님이시래요.
あの方がうちの会社の社長だそうです。
名詞(パッチムあり)

원래 이 건물은 학교였대요.
もともとこの建物は学校だったそうです。
名詞(過去形)

동생이 저녁은 안 먹는다고 했어요.
弟が夕食は食べないと言っていました。
縮約しない形

似ている表現・つまずき

自然

친구가 그 식당이 맛있다고 했어요.
友達がその食堂は美味しいと言っていました。
内容を自分の言葉で伝える自然な間接話法です。

不自然・注意

参考

친구가 "이 식당이 맛있어요" 했어요.
友達が「この食堂は美味しいです」と言いました。
引用符「" "」の後にすぐ「했어요」をつける形は間違いです。直接引用する場合は「...라고 했어요」を使いますが、会話では間接話法のほうがより自然です。

自然

선생님이 내일 시험이 있대요.
先生が明日試験があるそうです。
「試験がある」という事実を伝えるので、平叙文の間接話法「-대요」を使います。

不自然・注意

参考

선생님이 내일 시험이 있으래요.
先生が明日試験がありなさい(と言っていました)。
「-(으)래요」は「〜しなさい」という命令・指示を伝える間接話法です。初級で習いますが、意味が全く違うので混同しないようにしましょう。

声に出して確認

練習 1. 友達が「このドラマは本当に面白い」と言っていました。→ 間接話法で伝えてみましょう。

答えを見る

친구가 이 드라마가 정말 재미있다고 했어요. / 친구가 이 드라마가 정말 재미있대요.
友達がこのドラマは本当に面白いと言っていました。/ 面白いそうです。

練習 2. ニュースで「明日から寒くなる」と言っていました。→ 間接話法で伝えてみましょう。(寒くなる:추워지다)

答えを見る

뉴스에서 내일부터 추워진다고 했어요. / 뉴스에서 내일부터 추워진대요.
ニュースで明日から寒くなると言っていました。/ 寒くなるそうです。

練習 3. 先輩が「彼はアメリカ人だ」と言っていました。→ 間接話法で伝えてみましょう。

答えを見る

선배가 그는 미국 사람이라고 했어요. / 선배가 그는 미국 사람이래요.
先輩が彼はアメリカ人だと言っていました。/ アメリカ人だそうです。

今回は、聞いた話を伝える「〜だそうです」という平叙文の間接話法を学びましたね。次回は、「〜してくださいと言われました」「〜しましょうと言われました」のように、お願いや誘いを伝える間接話法を見ていきます。少しずつレパートリーを増やしていきましょう。

中級の次の一歩
今日の形を日記に1文。不安なら初級に戻って切れ目だけ確認しても大丈夫です。
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