初級文法
尊敬の過去 — (으)셨어요
お茶を飲みながら、誰かの思い出話を聞いているような、穏やかな時間。
お茶の準備はできましたか?今回は、目上の方の「〜されました」という言い方を練習します。お父さん、お母さん、先生が週末に何をしていたか、話せるようになりますよ。ゆっくり、一緒に見ていきましょう。
このレッスンでできるようになること
- 目上の方の過去の行動について、丁寧に質問できるようになる
- 両親や先生が「〜されました」と話せるようになる
- 尊敬の過去形「(으)셨어요」を正しく活用できるようになる
高先生のひとこと
「(으)셨어요」は、尊敬の「시」と過去の「었/았」が合体した形なんです。これを説明すると、皆さん「なるほど!」とパズルのピースがはまったような顔をされますね。分解して考えると、韓国語の文法は意外とシンプルに見えてきませんか?
今日のシーン
週末明け、友人のユキとスジンが話しています。
会話を通して聞く
シーン全体の音声です。一度通して聞いてから、下の行を追いましょう。
ユキ: 수진 씨, 주말 잘 보냈어요?
スジンさん、週末はよく過ごしましたか?
スジン: 네, 유키 씨도요? 저는 부모님 댁에 다녀왔어요.
はい、ユキさんも?私は両親の家に帰っていました。
ユキ: 아, 그러셨군요. 부모님께서는 뭘 하셨어요?
あ、そうだったんですね。ご両親は何をされましたか?
「께서는」は「は」の尊敬語です。
スジン: 아버지는 친구분하고 등산을 가셨어요.
父は友人と登山に行かれました。
ユキ: 와, 좋네요! 어머님은요?
わあ、いいですね!お母様は?
スジン: 어머니는 집에서 책을 읽으셨어요.
母は家で本を読んでいました。
ユキ: 그러세요? 무슨 책을 읽으셨어요?
そうですか。どんな本を読まれたんですか?
スジン: 글쎄요... 요리책을 보셨던 것 같아요.
さあ…料理の本を見ていたようです。
ユキ: 아, 수진 씨 어머님은 요리를 잘하셨어요?
あ、スジンさんのお母様は料理がお上手だったんですか?
スジン: 네, 옛날부터 아주 잘하셨어요.
はい、昔からとてもお上手でしたよ。
しくみ
今回は、目上の方の過去の行動について話すときに使う、とても大切な表現「(으)셨어요」を学びます。日本語の「〜されました」にあたる、丁寧で温かい響きのある言葉です。例えば、「先生が来られました」「お母さんが作られました」のように、相手への敬意を込めて過去の出来事を伝えるときに使います。
この「(으)셨어요」は、実は2つの文法が合体してできています。以前に学んだ尊敬を表す「(으)시」と、過去を表す「았/었어요」です。まず、動詞や形容詞の語幹に尊敬の「(으)시」がついて「(으)시다」という形になります。そして、この「(으)시다」を過去形にする、と考えると分かりやすいです。語幹の最後が「시」になりますね。「시」の母音は「ㅣ」なので、過去形は「었어요」がつきます。「시 + 었어요」が縮まって「셨어요」という音になるんです。つまり、結果として語幹に「(으)셨어요」をつける、というシンプルなルールになります。
作り方は、尊敬の「(으)시」と同じで、語幹の最後にパッチムがあるかないかで見分けます。パッチムがなければ「-셨어요」、パッチムがあれば「-으셨어요」をつけます。例えば、「見る」という意味の「보다」は語幹「보」にパッチムがないので「보셨어요(見られました)」、「読む」の「읽다」は語幹「읽」にパッチムがあるので「읽으셨어요(読まれました)」となります。このルールさえ覚えれば、どんな動詞や形容詞も尊敬の過去形にできますよ。
パッチムがない語幹 + 셨어요
動詞や形容詞の語幹の最後にパッチムがない場合、「셨어요」をつけます。
例: 가다 (行く) → 가 + 셨어요 → 가셨어요 (行かれました)
パッチムがある語幹 + 으셨어요
動詞や形容詞の語幹の最後にパッチムがある場合、「으셨어요」をつけます。
例: 잡수시다 (召し上がる) → 잡수시 + 었어요 → 잡수셨어요 (召し上がりました) ※「먹다」の尊敬語
例: 읽다 (読む) → 읽 + 으셨어요 → 읽으셨어요 (読まれました)
例外: ㄹパッチムの語幹
語幹の最後が「ㄹ」パッチムの場合、「ㄹ」を取ってから「셨어요」をつけます。
例: 만들다 (作る) → 만드 + 셨어요 → 만드셨어요 (作られました)
使える例文
선생님께서 어제 학교에 오셨어요.
先生が昨日、学校に来られました。
오다 (来る) + 셨어요
사장님은 회의에 안 가셨어요?
社長は会議に行かれませんでしたか?
가다 (行く) + 셨어요
할머니께서는 어디에 계셨어요?
おばあ様はどこにいらっしゃいましたか?
「있다」の尊敬語「계시다」の過去形です。
아버지는 작년에 이 책을 읽으셨어요.
父は去年この本を読まれました。
읽다 (読む) + 으셨어요
어머니는 무슨 음식을 만드셨어요?
お母さんは何の料理を作られましたか?
만들다 (作る) の「ㄹ」が脱落します。
박 부장님은 어제 야근을 하셨어요.
パク部長は昨日、残業をされました。
하다 (する) + 셨어요
김 교수님은 학생들을 많이 칭찬하셨어요.
キム教授は学生たちをたくさん褒められました。
칭찬하다 (褒める) + 셨어요
그분은 젊었을 때 아주 예쁘셨어요.
その方はお若いとき、とてもお綺麗でした。
形容詞「예쁘다」の過去形です。
두 분은 언제 결혼하셨어요?
お二人はいつ結婚されましたか?
「二人」を丁寧に言うと「두 분」になります。
이사님은 그 영화를 아직 안 보셨어요.
理事はその映画をまだご覧になっていません。
보다 (見る) + 셨어요
似ている表現・つまずき
自然
아버지는 어제 낚시를 가셨어요.
父は昨日、釣りに行かれました。
お父さんの行動なので、尊敬の「(으)셨어요」を使うのが自然で丁寧です。
不自然・注意
参考
아버지는 어제 낚시를 갔어요.
父は昨日、釣りに行った。
友達や年下について話す言い方です。身内であっても、会話の相手によっては尊敬語を使うのが一般的です。特に、お父さんやお母さんには尊敬語を使いましょう。
声に出して確認
練習 1. 「先生はどこへ行かれましたか?」を韓国語にしてみましょう。
答えを見る
선생님은 어디에 가셨어요?
先生はどこへ行かれましたか?
練習 2. 「お母さんはこの本を読みましたか?」を、尊敬の表現で韓国語にしてみましょう。
答えを見る
어머니는 이 책을 읽으셨어요?
お母さんはこの本を読まれましたか?
練習 3. 「社長は昨日、会社に来ませんでした。」を韓国語にしてみましょう。
答えを見る
사장님은 어제 회사에 안 오셨어요.
社長は昨日、会社に来られませんでした。
お疲れさまでした。これで、目上の方の過去の行動についても話せるようになりましたね。尊敬の表現は、相手への気持ちが伝わる大切な言葉です。たくさん使って慣れていきましょう。 次は「確認と対比 — 지요 / 지만」へ続きます。
日記で使う今日の形を、日記に1文だけ入れてみてください。書いた文が「なんとなく正しい」で終わらないように、またここへ戻ってこられます。
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